もうり農園

2013年11月の野菜便り



【2013.11.2】 

台風も今回は大きくそれて上陸せずに済んだおかげで野菜にも大きな被害はありませんでした。10月は随分雨や曇りの日がが多く、日照時間が少なかったような気がします。周りの仲間と話していると、夏の暑さと10月の台風で野菜の生育が思わしくなかったり畑がダメになったりで、全国的に年明け以降の野菜が品薄になるんじゃないかという予測もあったりします。確かにもうり農園の野菜も年越し以降に収穫する予定で播いた葉物の生育がちょっとゆっくり気味な気がします。11月は平年通りの天候とのことですのでこれからの挽回に期待しましょう。写真は今週お届けした野菜の一つ、「わさび菜」です。最近はスーパーなどでもちょくちょく見かけるようになりました。わさびの葉っぱではなくわさびに似た辛味をもった「からし菜」の一種です。ちょっとややこしいですね。生でサラダにしたりパンにはさんだりするのがオススメです。ちょっと辛さが苦手という方ならこれからの季節は、お鍋で食べる直前にさっと加熱して召し上がっていただくと辛味も和らぎます。。

【2013.11.9】 

11月になりました。来週からは気温がぐんと下がるようで、おそらく畑周辺でも初霜が降りると思います。小松菜やほうれんそうなど霜にあたることによって、ぐっと味がのってくる野菜には楽しみな時期になってきました。
玉ねぎの定植、大豆や小豆、里芋の収穫、麦の播種などまだまだやらなければいけないことがガッツリとあります。昼の時間はどんどん短くなって、夕方は5時にはもう真っ暗になりますから畑にいられる時間が夏に比べたらかなり少ない気がします。おまけに雨の日が多いので気が焦るばかりです。
写真は、芽の出揃ったにんにくです。10月初旬に植え付けをしましたが順調に伸びてきています。冬を越し春を経て、来年の6月にはフレッシュな生にんにくとしてお届けします。

【2013.11.16】 

今週はかなり寒い一週間になりそうです。おそらく2〜3日は霜が降りる日が続くでしょう。真冬の寒さです。つい1か月前には夏日を観測した日があったはずです。今年の秋は随分短かかったような気がします。
今週から春菊が入りました。たくさんワシワシと食べる野菜ではないのですが、胡麻和えや白和えなどでちょっと食卓にあると嬉しい野菜です。もちろん鍋でも美味しいですね。もうり農園の春菊は「中葉春菊」という種類です。株の先の方を摘み取って、摘んだ後から伸びてくる脇芽を次々と収穫していきます。関東ではこの中葉春菊が一般的なようですが、関西では根元から株ごと収穫するタイプが主流のようです。寒さが厳しくなってくると葉先が黒くなってお届けできなくなってしまうので今の時期だけの味です。ぜひご賞味くださいね。

【2013.11.23】 

急に冷え込みが厳しくなってきました。人間ももちろんですが野菜にもそろそろ防寒対策をしてあげないといけません。葉物などは不織布を上から掛けてあげて、直接に霜が当たらないようにしてあげます。
玉ねぎの定植が始まっています。なかなかまとまって時間を割くことが出来ずまだ全体の半分も終わっていません。今週はお天気が安定してるので来週早々には終わらせたいですね。9月の中旬に種まきした苗を1本ずつ土に挿していきます。生育がとてもゆっくりなのでまだまだ細い小ねぎのようです。通常の玉ねぎと生食向けの赤玉ねぎを栽培します。寒い冬を乗り越えて6月の初旬に収穫を迎えます。今年の玉ねぎはうまく作ることが出来ずにほとんどセットに入れることが出来ませんでした。何とか頑張って大きくなってもらいたいです。

【2013.11.30】 

連日のように薄っすらとですが霜が降りるようになってきました。こうなると早朝に野菜を収穫することが出来なくなり、日中に収穫せざるをえなくなるのでセットの出荷の日は大忙しになります。
写真は先週からセットに入り始めたほうれんそうの畝です。薄っすらと降りた霜が朝日で溶けて、雨が降ったわけでもないのに水滴がキラキラと光っています。こうやって霜にあたることで冬の野菜は体に糖分を蓄えます。糖分を多く含むことによって自身の体を凍りにくくするのです。詳しくは判りませんが自動車のラジエーターに入れる不凍液の理屈と同じだそうです。っていうと何だか美味しくなさそうですが、この霜にあたって甘くなった冬の葉物はピカイチの美味しさです。まだ十分に味がノッて来ていませんが冬本番を迎えるとともにどんどん美味しくなっていくのが楽しみです。



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